- ベトナムに移住したら、1ヶ月の生活費はどのくらい?
- 東南アジアでは5万円生活可能?
- ベトナム移住で貯金できる?
この記事を書いている私は、コロナ禍の2021年にベトナムに渡航、2022年にベトナム人女性と結婚し、現在はホーチミンにある妻の実家に在住しています。
ベトナムの生活費は安く、普通に生活していれば日本より貯金しやすい環境です。
私は、ベトナムの5万円のアパートで一人暮らし、そして現在の妻の実家での暮らし、両方経験していて、レアな経験をしていると思います。
これらの両方の経験から、一人暮らしと実家暮らし、それぞれ生活費がどのくらいなのか、リアルにどれくらい貯金できるのかも紹介していきます。
この記事を読めば、ベトナム渡航後の生活費や貯金額が分かるので、ベトナム移住後の将来をイメージしやすくなりますよ!
ベトナム移住で一人暮らしの場合、1ヶ月の生活費はいくら?
ベトナム移住で一人暮らしの場合、1ヶ月の生活費はこうなります。
1ヶ月の生活費の内訳
- 家賃:58,000円
- 電気代:5,000円
- 水道代:1,000円
- 食費:30,000円
- 散髪代:2,500円
- 交際費:15,000円
- 合計:111,500円
それぞれ詳しく解説していきます。
【ベトナム移住】一人暮らしの生活費①:家賃や光熱費の相場は?
ベトナム現地採用の一人暮らし世帯の家賃と電気代・水道代はこんな感じ。
- 家賃:約58,000円
- 電気代:約5,000円
- 水道代:約1,000円
サービスアパートメントで約58,000円
ベトナムでは、コンドミニアムとサービスアパートメントがあります。
多くの現地採用はサービスアパートメントを選択します。
私もサービスアパートメントに住んで、家賃は約58,000円でした。
サービスアパートメントに住むメリット
サービスアパートメントのメリットは、家賃の安さに加えてWi-Fi・掃除・洗濯など無料で様々なサービスがつくところです。
私の場合、週2回の部屋の掃除と週1回のリネン交換、月3本の19ℓの水補充がついていました。
おかげで掃除やシーツ交換は一度もしたことがなく、水もなくなったら持ってきてくれるので便利でした。
コンドミニアムに住むメリット
コンドミニアムは部屋が広くてラグジュアリーなので、日本でいうタワマンのような憧れの対象です。
駐在員は会社から準備されたコンドミニアムに住むことが多いです。
実は、現地採用でも低層階であれば住める価格帯ですが、貯金額が減るので悩みどころです。
私は少しでも安くて、利便性の良いサービスアパートメントを選びました。
ベトナムの賃貸は基本的に家具・家電付き
ベトナムでは、コンドミニアムでもサービスアパートメントでも基本的に家具・家電付きです。
基本的な家具家電は全て揃っていて、私の場合、冷蔵庫、キッチンツール、洗濯機、ドライヤー、アイロン、テレビ…何でもありました。
家具を買わなくていいので、自分の荷物だけで入居できて、自分の荷物だけ片付けて退去できるのは非常に良いところです。
ベトナムの光熱費の相場は日本とほぼ同じ
ベトナムの光熱費は、日本と同じくらいの相場です。
水道代は日本と比較してかなり安いです。
しかし、ベトナムの水道水は衛生上飲めないので、結局キレイな水や浄水器を買う人も多く、結局「水にかけるお金」としては日本と同じくらいです。
ベトナムの電気代はほぼ同じ
電気代に関しては、下記のような使い方をして一人暮らしで約5,000円でした。
- 暑いと思ったらケチらずにクーラーをつける。
- 週1回、洗濯と乾燥機を回す。
電気代はほぼ日本と変わらない感覚です。
賃貸だと電気代の単価が高いので、入居前に不動産屋に確認しておく必要があります。
ベトナムの水道代は日本より安い
水道代に関しては、下記の使い方で毎月約1,000円でした。
- 週1回の洗濯。
- 毎日朝と夜の2回シャワーを浴びる。
水道代に関しては日本より安いですが、水質が悪く飲めないという評価をされています。
ベトナムの水道水の健康への悪影響が気になる方は、浄水器をつけたり、大きい水のボトルを定期的に購入する必要があります。
そうなると、ほぼ日本と変わらないコスト感になります。
【ベトナム移住】一人暮らしの生活費②:食費は?
私は、一人暮らしの時は食費で毎月30,000円ほど使っていました。
ベトナム人の妻と結婚した今は自炊のベトナム料理メインの食生活ですが、一人暮らしの時は日本食を週3ペースで食べていました。
もし毎食フォーやブンチャーなどのローカル飯でOKな人であれば、食費を半分くらいに抑えることは可能です。
フォーなどのベトナム料理一食分の値段は?
現地の人が食べるフォーなどのベトナム料理の一食分の値段はこんな感じ。
- フォー:40,000VND~(約200円~)
- バインミー:10,000VND~(約50円~)
他にも生春巻きや揚げ春巻き、フーティウやブンボーなどの麺料理、コムガーなどのご飯ものなどもありますが、全て同じくらいの価格帯です。
ベトナム人の妻が言うには、「1食50,000VND(約250円)を超えると高い」というのが、ベトナム人の共通認識のようです。
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ベトナムの和食一食分はいくら?
ベトナムにおける和食一食分の値段はこんな感じ。
- 定食:約15万VND(約750円)
- ラーメン:10万VND(約500円)~20万VND(約1,000円)
- ココイチのカレー:デリバリーでクーポンがある時は、ご飯大盛でトッピングを2つつけて約15万VND(約750円)
ベトナムで和食を食べる場合は、最低でも一食で10万VND(約500円)以上は必要です。
寿司だと最低でも30万VND(約1,500円)以上です。
和食は日本とほぼ同じ値段なので、給料が低めになりがちな現地採用には高嶺の花です。
ベトナムで外国料理の一食分はいくら?
その他の国の料理、ハンバーガーやピザ、中華、韓国料理なども和食と似たような価格帯で、一食10万VND(約500円)~です。
ベトナムでしっかり貯金したい人は、和食を含む外国料理をいかに我慢できるかどうかがカギです。
【ベトナム移住】一人暮らしの生活費③:散髪代は?
散髪に関して、一人暮らししていた時は日系の理髪店に通っていて約2,500円でした。
日系に通っているのはこのような理由からです。
- ベトナムローカルの理髪店では意思疎通が難しいので、変な髪型になってしまうことを危惧していたから。
- 日系企業で働くということは、最低限身だしなみを整えておかないといけないから。
- 理髪店でのコミュニケーションでストレスを感じたくないから。
私自身は散髪への2,500円の投資はコスパが良かったと思っています。
周りとのパーテーションがある準個室的な空間でカットしてもらえて、シャンプーと簡単なマッサージまでついているからです。
【ベトナム移住】一人暮らしの生活費④:交際費は?
友達との外食費や、遊びに出かけたりする時の交通費、旅行費用などを交際費として計算しています。
平均すると約300万ドン(約15,000円)です。
ベトナムの交通費の相場はどれくらい?
ベトナムは公共交通機関が脆弱で、2022年8月時点で地下鉄や電車はありません。
※ハノイでは地下鉄が操業開始しましたが、乗車率が低く、まだ活用されていないのが現状です。
日本人の移動手段は必然的にタクシーがメインになり、タクシーの配車にはGrabが便利です。
Grab Superapp
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Grabを使っていて良いところはこんな感じ。
- 先に乗る場所と降りる場所を指定するシステム。金額があらかじめ分かるのでぼったくられようがない。
- カード払いにしておけば、ドライバーとの現金のやり取りがない。スリやお釣り詐欺などの可能性を無くせる。
Grab bike(バイクの後ろに2人乗りするタイプ)だと、ちょい乗り(1~2km)で2万ドン(約100円)~です。
Grab car(車に複数人乗れる)だと、Grab bikeの2倍~3倍になりますが、それでも流しのタクシーより安くて安全です。
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ベトナムでの国内旅行の物価は?
ベトナムの国内旅行は、コスパがとにかく良いです。
理由は、ホテル代が激安で、交通費も安いからです。
≫ ホーチミンからブンタウの旅行費用はどれくらい?【1泊2日】
ベトナムのホテルはあり得ないレベルで安い
ホテルに関しては、高級リゾートなどの上を見ればキリがありません。
でも、夜まで街歩きして、ホテルは寝るだけの場合どうでしょうか?
そんな時高級宿は不要なので、ベトナムに2,000円以下で泊まれる格安のホテルがたくさんあるのは本当に助かります。
≫ Aloha Hotel Vung Tau滞在記【ブンタウの3つ星ホテル】
ベトナムの夜行バスは広々寝れて1,500円!
ベトナムは日本よりも長距離の夜行バスが安くて、あり得ないくらい快適です。
例えば、ホーチミンからダラットまでの7時間くらいのバス移動で、30万VND程度(約1,500円)。
寝台バスが基本なので、完全に横になって寝ることができるので超快適!
ベトナム移住の貯金にまつわる話
ベトナム移住の理由は様々です。
- シンプルにベトナムが好き
- 天候が暖かいのが好き
- 日本と比べて働きやすい環境
など様々なモチベーションがある中で、物価差を活かして貯金したいという理由も大なり小なり入っているはずです。
ここでは、ベトナム移住にまつわる貯金のお話を深堀りしていきます。
ベトナム移住する時、初期費用はいくら貯金しておけばいい?
ベトナムに移住するにも、初期費用である程度まとまったお金が必要です。
金額としては25万円程度は最低限必要で、50万円あれば余裕です。
初期費用で一番大きいのは家賃のデポジットと1ヶ月前払い
航空券やアパートを見つけるまでのホテルの滞在費は、レベルを下げれば安くすることが可能なのでそこまで大きな問題ではありません。
問題はアパートを見つけた後です。
家賃のデポジットが2ヶ月分、そして家賃1ヶ月分前払いが必要な場合が多く、家賃の3ヶ月分を一気に支払うことになります。
家賃が5万円のところを選んでも、15万円一気に支払う必要があるので注意が必要です。
その他にも初期費用の注意点をこちらの記事で詳しく紹介しています。
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ベトナム移住した後どれくらい貯金できる?
ベトナムの一般的な現地採用の場合、毎月1,000万ドン~2,000万ドン(約5万円~10万円)の貯金は余裕で到達可能です。
これは日本とベトナムの物価差が大きな理由で、安易に日本人向けの高価なサービスを使わないだけで、簡単に節約することができます。
ベトナムで働くだけで年間100万円近く貯金ができるというのは、ベトナムで働く大きなメリットです。
日本人現地採用の生活レベルシミュレーション
日本人現地採用の生活レベルはこんな感じ。
- 年収260万円(月20万円+ボーナス):5万円のサービスアパートで週3で日本食であれば余裕。
- 年収390万円(月30万円+ボーナス):タワマンに住んで、日本食を食べまくっても余裕。
- 年収520万円(月40万円+ボーナス):タワマンに住んで贅沢したとしても、毎年100万円以上は楽に貯金可能。
一般的な現地採用は年収260万円のレベルですが、節約次第で100万円貯められます。
ITエンジニアでハイレベルなスキルを持っている人は、ベトナムであっても年収390万円は余裕でいきます。
この場合は、生活レベルを上げても100万円貯金は余裕です。
現地法人社長を現地採用がつとめる場合もあり、その場合は年収520万円以上です。
ここまでくると、勝ち組の生活をしても数百万円は楽に貯金できます。
ベトナムで妻の実家に住むと1ヶ月の生活費は5万円以下
2022年に現地の女性と結婚後、私はホーチミンの妻の実家に住んでいます。
今は、リアルに月5万円生活をしています。
5万円生活の内訳
- 家賃:0円
- 電気代:5,000円
- 水道代:1,000円
- 食費:15,000円
- 散髪代:400円
- 交際費:10,000円
- 合計:31,400円
ベトナム5万円生活の内訳の解説
家賃は0円で、妻の母親に食材購入費用として300万ドン(約15,000円)渡しています。
光熱費の相場は、一軒家だと賃貸より単価が安くなるので、家族3人分の電気代と水道代を支払っても5,000円程度で済んでいます。
一人暮らしの時に行っていた日系の理髪店がつぶれたということもあり、30Shineというベトナムのチェーンの理髪店に変えました。
それにより散髪代が80,000VND(約400円)まで下がり、クオリティも満足しています。
交際費はほぼ無くなり、たまに旅行に行くくらいです。
ベトナムでのバイクの運転はまだチャレンジしてない
正直、最大限ベトナムを楽しむにはバイクを運転できた方が良いです。
私はビビリなので、ルール無用のベトナムの運転事情が怖すぎて、今のところバイクを運転する予定はありません。
そもそも日本でバイクの免許を取っていない人は、日本でバイク免許を取得してベトナムで免許を書き換えるか、ベトナムで試験を受けなければならないので割と大変です。
≫ ベトナムでのバイク事情はどうなってる?【在住者目線で解説】
【ベトナム移住】1ヶ月の生活費のまとめ
今回は、ベトナム移住後の単身の時の1ヶ月の生活費とベトナム人の妻と結婚後の生活費について紹介しました。
- 単身の場合の1ヶ月の生活費:111,500円 / 月
- ベトナム人の妻の実家に住んだ場合の1ヶ月の生活費:31,400円 / 月
ベトナム移住の最大のメリットは、貯金をしやすいことです。
私が一人暮らしの時は、毎月コンスタントに約10万円貯金できていました。
特に「物価の安い国に移住して、まとまった額を貯金して起業やフリーランスとしてやっていきたい!」という人に、ベトナムはうってつけの国です。
ぜひ参考にしてくださいね!
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