- 東南アジアへ移住してみたいけど、どこがオススメ?
- ベトナムとタイは、どちらが移住しやすいか知りたい!
東南アジアの移住先として、ベトナムやタイ、マレーシアなどが候補に挙がります。
この記事では、移住するならベトナムとタイどちらが良いのか、10個の項目で比較しながら紹介していきます。
私はベトナム人の妻とホーチミンに在住しており、タイには旅行で何度も足を運んでいます。
また、タイ人の奥様がいるタイ人の友人からタイでの生活の話を聞いています。
この記事を読めば、ベトナムとタイのどちらに移住すればよいか方向性を定めることができますよ!
長期滞在のビザは、ベトナムよりタイの方が取得しやすい
ビザ種類 | ベトナム | タイ |
ビザなし | 15日 | 30日 |
短期滞在ビザ | 1か月 or 3か月 | 3か月 |
長期滞在ビザ(1年以上) | 現地企業での就職、結婚などの場合に限る | 1年:ノンイミグラントビザ-O(Non-immigrant Visa-O) |
定年退職後のビザ | ×(ベトナム人と結婚した場合は除く) | 1年:リタイアメントビザ |
お金でビザを買えるか? | × | 5年~20年:タイランドエリートビザ |
ベトナムでは長期滞在ビザの取得が難しい
移住するためには、長期滞在のビザが必須です。
しかしながらベトナムは、長期滞在のビザの種類が少ないです。
ベトナムに長期滞在するのであれば、この2種類でビザを取得するのが一般的な方法となります。
- 在ベトナム企業での就職
- ベトナム人との結婚
東南アジアでは一定額のお金を支払えば長期間のビザを発給される国もありますが、残念ながらベトナムは該当しません。
上記のことから、ベトナム移住するには現地企業で働くか、結婚することがほぼマストの条件となってくるため、定年退職後に年金で夫婦で移住するみたいなことは実現不可能です。
>> ベトナムでベトナム人と国際結婚手続きをする方法を解説【体験談】
タイでは長期滞在ビザを取得しやすい
一方タイでは、長期滞在のビザの種類が豊富です。
- 現地企業で働かなくても長期滞在ビザ取得が可能。
- 定年退職後のリタイアメントビザも取得可能。
- 60万バーツ(約220万円)支払うことで、5年以上有効なタイランドエリートビザを取得することも可能。
長期滞在のビザに関しては、ベトナムよりタイの方が圧倒的にオススメです。
ベトナムとタイの物価はほぼ同じ
ベトナムとタイにおいて、物価はほぼ同じです。
家賃相場はほぼ同じ
家賃に関しては、ベトナムにおいてもタイにおいても、どの街のどのエリアにどのタイミングで住むかによります。
例えば大都市の便利な地域に住むと高くなりますし、タイミングに関してもコロナの時だと家賃相場がかなり安くなっていました。
- バンコクに住む友人は、少し中心地から外れたオンヌットのBTSの駅前のコンドミニアムに住んでおり、家賃は約4.5万円。
- 私はホーチミンのBinh Thanh区のSaigon Pearlの中のサービスアパートメントに住んでいましたが、家賃は約5.8万円。
全く同じ条件で比較することはできませんが、このことからベトナムでもタイでも平均的な1人暮らしの部屋だと家賃5万円くらいが水準になります。
食べ物の物価もほぼ同じ
- 屋台の食べ物の物価はほぼ同じで、100円から200円程度が相場。
- 日本食の物価もほぼ同じで、500円から1,000円程度が相場。
ベトナムもタイも、日本の物価の半分から3分の1程度です。
その他の物価は下記の記事を参考にしてください。
ベトナムよりタイの方が日本に近い生活ができる
外務省の調査によると、ベトナムとタイに住んでいる日本人の数は以下の通り。
- 在タイ邦人の数は82,574人(令和3年10月1日現在)
- 在ベトナム邦人の数は22,185人(令和3年10月1日現在)
出典:外務省ホームページ
タイの方が圧倒的に在住日本人の数が多いです。
そのため、ベトナムよりタイの方が日本人のコミュニティを探すのが簡単です。
ベトナムやタイで移住後に友達を探す場合は、下記の掲示板がオススメ。
日系レストランの数はタイの方が圧倒的に数もバリエーションも多い
前述の通り、タイの方が圧倒的に日本人の数が多いこともあり、日本食レストランの数は圧倒的にタイの方が多く、種類のバリエーションにも富んでいます。
様々な種類の日本食をほぼ日本と同じ価格で食べられるのは、タイ移住のメリットの一つです。
一方で、ベトナムにも日本食レストランは十分すぎるくらいあります。
ホーチミンやハノイの大都市であれば日本人街もありますが、バンコクの日本食レストランの数と種類の多さには負けます。
海外移住先で日本食を食べたい、日本人との関係を持ち続けたいという人にはタイの方がオススメです。
ベトナムと比べてタイの方が交通機関は発展している
交通機関は、完全にタイの方が利便性に勝ります。
ベトナムの交通機関事情
ベトナムの交通機関は路線バスと地下鉄がハノイにあるのみです。
基本はタクシー移動かバイク移動になります。
≫ ベトナムでのバイク事情はどうなってる?【在住者目線で解説】
空港から街への移動は消去法でタクシーになりますが、タクシーはぼったくりが横行していて、利用には煩わしさを感じます。
タイの交通機関事情
タイ、特にバンコクは交通機関が充実しています。
スカイトレイン(BTS)、地下鉄(MRT)は街中に張り巡らされており、たいていの場所は公共交通機関でアクセスすることが可能です。
値段もリーズナブルで、BTSの運賃は最高でも44バーツ(約160円)です。
またバンコクの2つの国際空港、スワンナプーム空港、ドンムアン空港のどちらからでも街中まで電車での移動が可能なところはポイントが高いです。
治安はベトナムとタイでほぼ同じ
治安に関しては、「夜間の一人歩きを避ける」という基本的な安全確保のためのルールを守ることができれば、ベトナムもタイもそこまで恐れる必要はありません。
とはいえ、スリやひったくりなどの軽犯罪は発生します。
特にベトナムはバイクで後ろからバッグやスマホをひったくりしてくるので、外でスマホを使わないのは鉄則です。
>> ベトナムの治安ってどうなの?注意点を在住者が詳しく解説
上記のような日常の危険を避けるための行動については、各国の日本大使館の情報を参考にしてください。
タイ料理よりベトナム料理の方が日本人に合う
移住先の料理が口に合うか合わないかは、かなり重要な問題です。
タイ料理はスパイシーすぎる
タイ料理はかなりスパイシーです。
お腹が弱い人は、スパイシーすぎてお腹を壊す可能性が非常に高いです。
タイ在住の友人いわく、「No spicy」と伝えても日本人にとってはスパイシーになるそうなので、タイ料理はとにかくスパイシーさに注意が必要です。
ベトナム料理はマイルドだが、ヌクマムは臭う
一方でベトナム料理はスパイシーさはなく、マイルドな味わいで日本人にとっては食べやすいです。
ベトナム料理の特徴として、何でもヌクマム(魚醤)につけて食べるのが文化です。
ヌクマムは臭いが強いので、好き嫌いが分かれるところが難点です。
ただ、全体的にベトナム料理の方が日本人にとっては食べやすいです。
騒音はタイよりベトナムの方がうるさい
ベトナムに移住する場合、騒音がかなりうるさいです。
特にこの2点に注意が必要です。
- カラオケ
- クラクション
ベトナムはカラオケやクラクションがうるさい
ベトナム人はカラオケが大好きです。
路上にスピーカーを置いて大音量でカラオケをするため、疲れていて寝たい時に近くでカラオケをされるとかなりうるさいです。
また、ベトナムでは交通ルールが存在していないに等しく、みんながバックミラーをほぼ確認せずに好きなように走っています。
そのため、他の車やバイクに自分の存在をアピールして接触を避けるために、あちこちでクラクションが聞こえます。
タイはベトナムほどうるさくない
一方で、タイではベトナムほどの騒音はありません。
タイであっても、日本と比較するとうるさいかもしれませんが、きちんと場所を選べば騒音に悩まされることはないです。
街中のWi-Fiはタイよりベトナムの方が多い
タイでは、大きなショッピングモールではWi-Fiがありましたが、小さめのカフェではWi-Fiがあまりなかった印象です。
またWi-Fiを使用する度に個人情報の登録を求められ、少々煩わしく感じました。(セキュリティとのトレードオフではありますが)
一方でベトナムでは、その辺の小さなカフェであってもWi-Fiを自由に使うことができます。
例えば、カフェでノートパソコンで仕事をしたい時などは、ベトナムの方が便利だと感じます。
海外で無料Wifiを使う時は、悪意を持った第三者にパスワードが筒抜けになってしまうため、必ずVPNを通しましょう。
>> 海外移住におすすめVPNはどれ?【全て購入して調査してみた】
人はベトナムよりタイの方が優しい
タイはベトナムより経済的に少し先を進んでいるため、マナーはタイ人の方が良いと感じます。
例えば、こちらが徒歩で道を渡っている時に止まってくれる車やバイクの割合は、タイの方が多いです。
ベトナム人は我先にというマインドの人が多いため、ほぼ止まってくれません。(その代わりに避けて横を通過します)
当然ベトナム人にも優しい人はいますが、マナー面ではまだまだ発展途上というのがリアルな感想です。
移住先で、現地の人のマナーでストレスを感じたくないという人であれば、タイを選択することをオススメします。
ベトナムよりタイの方が英語が通じる
現地語の習得は難しいため、どうしても英語に頼る機会が多くなってしまいます。
タイで英語は通じる?
その面では、タイは観光の国なので、観光に携わる人は英語に慣れています。
バンコクであれば、ローカルの屋台であっても英語が通じる割合が高いです。
しかし、文字がタイ文字なので、看板やメニューを読めないのが難点です。
ベトナムで英語は通じる?
一方でベトナムだと、ローカルの屋台はベトナム語しか通じない場合が多いです。
カフェであっても、店員さんによっては英語対応が難しい場合もあります。
ただ、ベトナム語はアルファベットがベースになっているので、なんとなく読めてしまうことは唯一の救いです。
>> ベトナムで英語は通じるの?ベトナム人の妻がいる在住者が解説!
コミュニケーションのストレスを減らしたいならタイ
上記のことから、コミュニケーションでのストレスを減らしたい場合は、タイを選択することをオススメします。
【ベトナムとタイ、移住するならどっち?】まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はベトナムとタイで移住するならどちらか、10項目で比較しつつ紹介しました。
ベトナム移住は長期滞在のビザの要件がかなりシビアですが、ベトナムで働ける方であればタイと同じレベルまで難易度が下がります。
この記事でベトナムとタイを比較した内容を参考にして、移住先を検討してみてくださいね!
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