ベトナムでのバイク事情はどうなってる？【在住者目線で解説】

ベトナムでは「水曜どうでしょう」でベトナム縦断した時と変わらず、今でも道を走っているバイクの数が異常に多いです。

旅行者の方はかなり驚くほどで、私も初めてベトナムに旅行に来た時は圧倒的なバイクの数にすごく驚いたのを覚えています。

本記事では、そんなベトナムでのバイク事情について、バイクの運転免許や旅行者のバイクにまつわる注意点にも触れつつ、解説していきます。

 

ベトナムで有名なバイクのメーカー・車種は？

ベトナムはバイク大国で、国民の90％がバイクを保有していると言われています。

そんなベトナムで有名なバイクメーカーは、1位がホンダ、2位がヤマハと、日本のバイクメーカーがベトナムのバイク市場を席巻しています。

特にホンダとヤマハでベトナム市場シェアの約98％を取っており、この2社による寡占状態とも言えます。

実際に街中を見ると走っているバイクはホンダ製がほとんどですし、ホンダ自体も公式サイトで以下のように言っています。

ベトナムの人々は、すべての二輪車を「ホンダ」と呼ぶようになる。オートバイもスクーターもモペッドも、メーカーを問わず、すべて「ホンダ」になった。

※ホンダ公式サイトより引用

 

ベトナムで売られているホンダのバイクの車種は？

ホンダがベトナムで展開している車種にはどのようなものがあるのでしょうか？

3車種をピックアップして紹介していきます。

 

Blade 110

※Blade 110の製品ページから画像引用。

最安値モデルです。

価格：18,841,091VND～（約95,000円～）

 

LEAD 125cc

※LEAD 125ccの製品ページから画像引用。

女性に人気のスクータータイプです。

価格：39,066,545VND～（約195,000円～）

 

 

Super Cub C125

※Super Cub C125の製品ページから画像引用。

古くから人気のスーパーカブです。

価格：85,801,091VND～（約43万円～）

 

バイクは物価が安いベトナムであっても安くない

このように、バイクは物価が低いベトナムだからと言って特別安いわけではありません。

そのため、平均年収が約25万円のベトナム人にとってはとても大きい買い物になります。

>> ベトナムの平均年収はどのくらい？地域や職種ごとに紹介！

 

だからこそ「簡単には壊れない日本のホンダ製なら安心」という気持ちから、ホンダが選ばれているようです。

 

ベトナム旅行でバイクに乗るには免許が必要？

日本人の旅行者がベトナムでバイクに乗るためには免許は必須です。

ベトナム大使館も、道路交通に関する条約が日本と異なるため、国際運転免許証でさえも無効であると明記しています。

ベトナムにおいては、日本の運転免許は有効ではありません。また、ベトナムが加盟する道路交通に関する国際条約（ウィーン条約）は、日本が加盟する条約（ジュネーブ条約）と異なるため、ベトナムでは日本で発行された国際運転免許証も有効ではありません。したがって、日本の運転免許所持者がベトナムで車両を運転するためには、日本の運転免許からベトナムの運転免許に切り替えるか、一般のベトナム人と同様に試験を受けてベトナムの運転免許証を取得する必要があります。

※在ベトナム日本大使館サイトより引用

現地でどうやって免許を書き換えるかに関しては、YouTuberのたけちよ倶楽部さんでかなり詳しく免許取得までの道のりを解説されています。

たけちよ倶楽部さんによると、運転免許証書き換えの場合は最低でも1週間半はかかりますし、最低でも3ヶ月のビザが必要ということでした。

よって、ベトナムでの免許書き換えに関しては、短期滞在の旅行者の場合、現実的ではない方法となっています。

ちなみに無免許運転はベトナムでも罰則が適用されるため、無免許で運転してはいけません。

 

それでも、旅行に来てレンタルバイクに乗ってみたい！

一応50cc未満のバイクは現状無免許でも運転可能と認められています。

ですが、2025年までには国際条約に合わせて、50cc未満のバイクであっても免許が必要になる予定です。

>> [vietjo] 排気量50cc未満バイクも運転免許証の取得を義務付けへ

 

また、ベトナムのバイクの運転はかなり荒く慣れていない人ではかなり危険です。

上記のベトナムの運転免許の改訂の件もあるため、ベトナムでバイクの運転はオススメできません。

移動の際は、Grab bikeでバイクの後ろに乗ることでバイクで風を切って走る雰囲気を味わえるので、こちらで我慢しましょう。

 

ベトナムでは運転が荒いバイクに要注意！【旅行者目線】

ベトナムでは交通ルールはあってないようなものになっており、危険運転が後を絶たず、注意が必要です。

ここでは、ベトナムで旅行者がバイク関連で気を付けるべきことについて紹介していきます。

 

ベトナムのバイクは逆走は当たり前

ベトナムのバイクは、車線を気にせずに逆走することは当たり前です。

旅行者の方が気を付けるべきなのは、道を渡る時です。

車両は片側から来ないだろうと思って片側しか見ずに渡ろうとしたら、逆側から逆走バイクが来ていたなんてことは日常茶飯事です。

道を渡る時は、どんな場面でも必ず両方を確認するようにしましょう。

 

ベトナムのバイクは歩行者がいても止まらない

日本では、歩行者がいたら止まるように教習所や免許更新講習では習います。

ベトナムでは、バイクも車も歩行者が渡ろうとしていても止まってはくれません。

ベトナムでは信号もあまりないので、歩行者が道を渡るためにはバイクの波の中を縫って渡るしか方法がありません。

一旦歩行者が道を渡り始めると避けてくれるので、渡りだしたらなるべく一定の速度で止まらずに渡りきるようにしましょう。

 

ベトナムのバイクは歩道でも構わず通る

ベトナムのバイクにとっては、歩道も車道です。

特にホーチミンだと頻繁に渋滞が起きるため、車道の渋滞を回避するために、歩道を走ってショートカットする人が多いです。

「歩道だから安全だろう」と前や後ろを確認せずに歩くことは自殺行為です。

なぜなら、事故に遭うという可能性もあるし、スマホやバッグをひったくられる可能性もあるからです。

>> ベトナムの治安ってどうなの？注意点を在住者が詳しく解説

 

ベトナムのバイクは飲酒運転も多い

ベトナムでも日本と同様に飲酒運転は違法です。

ただ、飲酒運転が違法になってからまだ日が浅いということもあり、飲酒運転をしている人はいまだに多いです。

ベトナム人はビールが好きです。

特に夜に道を渡りたい時は、飲酒運転で正常な判断がされないかもしれないという気持ちを常に持って、危機回避を心がけましょう！

 

【ベトナムでのバイク事情はどうなってる？】まとめ

いかがでしたでしょうか？

今回は、ベトナムでのバイク事情について在住者目線で解説しました。

ベトナムではホンダやヤマハなどの日本製バイクが非常に人気です。

日本人がベトナムでバイクを運転する時は、国際運転免許証が使えず、免許書き換えも2週間程度かかります。

そのため短期旅行者にとっては無免許になりますが、無免許で捕まると当然罰金になるため、ベトナム旅行ではバイク運転しないことをオススメします。

その代わりバイク2人乗りのGrabが使いやすいので、ぜひそちらにもチャレンジしてみてくださいね！