- ベトナムは漢字一文字で何と書く?
- ベトナムでは漢字を使う?
- ベトナムの漢越語って何?
ベトナムの公用語はベトナム語ですが、以前は漢字を使用していました。
この記事では、ベトナムを漢字一文字でどう表すのかを紹介し、ベトナムの漢字にまつわる歴史や漢越語について解説していきます。
この記事を読めば、ベトナムの漢字にまつわることを幅広く知ることができますよ!
ベトナムは漢字一文字で何と書く?
ベトナムは漢字一文字で『越』と書きます。
ベトナムを表す『越』の使用例
使用例としては、「日越首脳会談(日本とベトナムの首脳会談)」「渡越する(ベトナムに行く)」などがあります。
ベトナムを全て漢字で表すと?
ベトナムを全て漢字で表記すると『越南』となります。
ベトナムは、ベトナム語で『Việt Nam』と書きます。
それぞれ『Việt=越』、『Nam=南』という風に書きます。
なぜベトナムの越南は『越』なの?由来は?
『越南』と命名された由来は、ベトナムの歴史から来ていると言われています。
『越』は、中国の春秋時代に東部の浙江省の辺りにあった国の名前で、ベトナムは越の南部にあったから『越国南部の地』という意味で『越南』と言われています。
参考:東京都立図書館
ちなみに『越』とは、四字熟語の呉越同舟(ごえつどうしゅう)の『越』です。
呉越同舟とは、仲が悪い者同士(呉と越は国同士で仲が悪かった)が、同じ目的のために協力し合うことを意味します。
ベトナムでは漢字を使用するの?
ベトナムの現在の公用語はベトナム語です。
しかしながらベトナムの歴史から、中国語の漢字が由来となっているベトナム語(漢越語)は今でも数多く残っています。
ベトナムは昔、漢字を使用していた
ベトナムは、その昔北部ベトナムは約1,000年もの長い間、中国の支配下にありました。
中国の支配下の間は、中国から漢字を含めた儒教や仏教などの中国の文化の強い影響を受けて、漢字を使用していました。
その後近代になってからはフランスやアメリカの支配下となり、アルファベットをベースにした現在のベトナム語が公用語になります。
ベトナム語が公用語になっても、昔使用されていた漢字がベトナム語に置き換えられて使われており、それが漢越語です。
ベトナムの漢越語の例
ベトナム語は発音がかなり難しい言語ではありますが、漢越語のおかげで、日本人にとっては単語を覚えやすいです。
特に漢越語は日本語の読みとほぼ同じという特性があり、もし見た目で分からなくても発音してみると「あーあれか!」となることが多いです。
ただ、6種類ある声調と母音や子音まで日本語とは違うところが多いので、そのまま日本語読みをしても通じないのがベトナム語の難しいところ。
日本語 | 日本語読み | ベトナム語(漢越語) |
注意 | ちゅうい | chú ý(チュー イー) |
留意 | りゅうい | lưu ý(ルウ イー) |
同意 | どうい | đồng ý(ドン イー) |
悪意 | あくい | ác ý(アック イー) |
意見 | いけん | ý kiến(イー キン) |
管理 | かんり | quản lý(クアン リー) |
感動 | かんどう | cảm động(カム ドン) |
衣服 | いふく | y phục(イー フック) |
結婚 | けっこん | kết hôn(ケッ ホン) |
離婚 | りこん | ly hôn(リー ホン) |
公安 | こうあん | công an(コン アン) |
【ベトナムは漢字一文字で何と書く?】まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、ベトナムは漢字一文字で何と書くか、ベトナムの漢字にまつわる歴史や漢越語について紹介しました。
ベトナムでは漢字はもう使われていませんが、ベトナム語には漢越語由来の言葉が多数残っており、ベトナム語学習をしていると漢字の名残を感じることができます。
ベトナムの豆知識として、ぜひ参考にしてくださいね!
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